2020.02.23(日)
郡山城の築城は天正8年(1580年)に「洞ヶ峠」や「元の木阿弥」で有名(?)な筒井順慶さんが筒井城(奈良県大和郡山市筒井町)から郡山に移った時に始められたそうです。
その後、天正13年(1585年)には豊臣秀長さんが郡山に入城し、大拡張工事を行ったとのこと。
常盤曲輪への入り口「追手門(梅林門)」と桝形を形成する「多門櫓」、「追手向櫓」
続日本100名城スタンプは、毘沙門曲輪に建つ「柳沢文庫」でGETしました。
2020冬・関西の旅 2日目
大阪から郡山にやって来ました。
今日のお城は続日本100名城の「大和郡山城」です。
JR郡山駅からタクシーに乗って追手門(梅林門)に着きました。
時刻は12時45分過ぎ位
まず毘沙門曲輪にある「柳沢文庫」さんで続日本100名城スタンプをGET!
天守台石垣修復のビデオで予習します。
極楽橋再建へ!
予習が済んで外に出ると目の前にあるのが、「白沢門」跡と「極楽橋」跡
「柳沢文庫」のある毘沙門曲輪と天守曲輪(本丸)の間に架かっていたのが「極楽橋」で天守曲輪に入場する際の正式な通行ルートでした。
白沢門の櫓台の修復は終了しているそうです。
この極楽橋の再建計画は、平成28年(2016)4月に郡山市内篤志家より極楽橋再建を目的とする3億円の寄附により具体化したそうです。
完成予定はいつでしょうか。
楽しみです。
追手門に戻ります。
1984年(昭和59年)に再建された「追手東隅櫓」
1987年(昭和62年)に再建された「追手向櫓」、「多門櫓」
そして1983年(昭和58年)に復元された「追手門」
「追手門」を入って振り返り
常盤曲輪が駐車場にもなっているので、この門をたくさんの車が通ります。
「追手向櫓」を内側から
「追手東隅櫓」を内側から
「追手東隅櫓」から続く「十九間多聞櫓」を内側から
外側は行きませんでした。
天守の存在確認!
平成29年3月天守台修復完了、展望施設完成
修復に先立つ発掘調査で天守の礎石列、金箔瓦等が見つかり、豊臣政権期に天守が存在したことが確認されました。
そしてその天守は二条城を経て、淀城に移築されたという話も事実と確認されたそうです。(淀城天守は図面が残っていて5層であったとのこと)
常盤曲輪から見る本丸天守台の東面。左側は付櫓台。
雨水が残った水たまりかと思ったら、案内図によると「高台なのに水を切らさぬ池」のようです。
ここから内堀沿いの「城址散策道」を回ってみます。(反時計回りです)
本丸を北側から見る。
天守台は北面と西面を中心に積み直して修復されたそうです。
左奥に見えるのは「追手向櫓」
本丸西側を見る。
もう少し回って西側から見る天守台
修復にあたり、周りの樹木を伐採したそうです。
そのため天守台まわりはすっきりと分かりやすくなりました。
(推進した市長さんは伐採について随分お叱りを受けたそうですが・・・)
ぐるっと回って本丸の南端まできました。
本丸南側の竹林橋跡・竹林門から本丸に入ります。
かつては橋だったのでしょうか。
こちらの門は本丸の裏門の位置づけのようです。表門が極楽橋と白沢門とのこと。
本丸に入ると続日本百名城の碑があります。
後方の建物はキレイなトイレです。
工事の囲いは「極楽橋」再建、「白沢門櫓台」修復のものです。
手前が付櫓台。
発掘調査の結果、写真左手の付櫓台石垣南面に入口があったことがわかりました。
更に天守台石垣南面にも入口跡を確認。
天守に入るためには、付櫓を通るのが唯一のルートでした。(現在の石段は明治期に追加されたもの)
天守台に上がり、西側を見ます。
さっきは右から内堀沿いの「城址散策道」を歩いてきました。
「城址散策道」の向こうに見える広場は奥から「新宅曲輪」、「五拾間馬場」、「厩曲輪」
上面は史跡を保護するためカバーされていますが、礎石の位置がわかるようになっています。また、展望台の床の一部がガラス張りになっていてむき出しの礎石を見ることが出来ます。
本丸を出て帰路につきます。
竹林橋跡から東側を見る。
左手が「柳沢文庫」のある毘沙門曲輪。内堀を挟んで右手が二の丸
右手の二の丸前の道を写真奥に向かって下りていきます。
途中、左手を見ると追手門方面となります。
内堀の左手は「毘沙門曲輪」、右手は「陣甫曲輪」。
遠くに見えるのが「追手東隅櫓」(右側)、その左は「城址会館」で明治41年築の「奈良県立図書館」が移築されたもの。
さらに進んで、「鉄御門」を出て振り返り
「鉄御門」を出て左手を見ます。
この堀は「五軒屋敷堀」
堀の左手が「陣甫曲輪」、右手が「五軒屋敷」で今は近鉄郡山線が走っています。
で、大和郡山城、ミッションコンプリートです。
時刻は14時45分
ここからJR郡山駅まで歩きましたが、調査不足で途中にある「柳御門」や大手掘は見逃してしまいました。
二の丸の外側の「鷺池」、麒麟曲輪外側の「鰻堀池」など、まだまだ見どころがあるのですが時間がありません。
この後は、奈良の鹿に会いに行きます。(コジカ)
参考とさせていただいたのは
郡山城史跡・柳沢文庫保存会公式ホームページ
柳沢文庫常設展 後半 解説資料「発掘調査速報展-郡山城跡出土資料と郡山城図-」
大和郡山市HP:「まちかどレポート380 郡山城天守台発掘調査現地説明会に行ってきました」