万世橋から見る「筋違(すじかい)御門跡」(千代田区神田須田町)
左手の旧万世橋駅として使用された中央線の高架の中程に「筋違御門」はあり、右手の城外に向け筋違橋が架かっていました。
上流に見える橋は現在の「昌平橋」、筋違御門はそこから数十メートル下流(こちら側)にあったようです。
案内版に古写真が載っていました。
浅草橋御門から筋違御門へ
浅草橋御門跡から徒歩で筋違御門跡へ向かいます。
目指すは万世橋!
浅草橋から万世橋までマップアプリでは1.6㎞、約20分と出ます。
筋違御門跡はこの向こう側です。
万世橋のルーツは筋違橋だそうで、明治5年筋違御門が取り壊され、余った石材を利用して筋違橋の場所で初代の萬世橋(よろずよばし=萬代橋)となり、洪水や関東大震災など紆余曲折を経て、初代は撤去され、現在の位置となっているそうです。
※現在の橋は昭和5年に架橋されたもの。
上流の昌平橋から見る、筋違御門跡
昌平橋を渡り城内側へ
唯一の痕跡として案内版がありました。※写真奥が上流(昌平橋)側
筋違御門跡の上を通る、赤レンガの万世橋高架橋は交通博物館を経て、商業施設「マーチエキュート神田万世橋」となっています。
駅の階段として使用されていた「1935階段」
「旧万世橋駅 1935階段」
鉄道博物館(後の交通博物館)の新館が、ここ万世橋駅に建設されることになり、新たに1935年(昭和10年)に設置。1943年(昭和18年)10月の駅休止までの間、ここが駅の階段として使用されました。
なお、階段の踏面はコンクリート、壁面のタイル目地も平目地と、駅開業時に設置された階段とは仕上げが異なっています。(「旧万世橋駅」サイトより)
実際に中央線が走る、「旧万世橋駅 2013プラットホーム」
ここはデッキとなっていて奥にカフェがあります。
※写真撮影時はフラッシュ禁止です。
※「2013プラットホーム」はマーチエキュート神田万世橋の開業の2013年(平成25年)に因んだ命名かと思われます。
遺構はありませんでしたが、跡地に残る「旧万世橋駅」も確認することが出来ました。
「筋違御門」ミッションコンプリートです。
左側の赤レンガ高架が中央線、神田川を跨ぐ青い鉄橋が総武線、奥の赤い電車が地上に出てきた地下鉄丸ノ内線、その奥の白い橋が聖橋です。
神田川をさらに上り、次回は「小石川御門」を訪ねる予定です。(コジカ)
「筋違御門跡」(マーチエキュート神田万世橋)へのアクセス
秋葉原駅
JR線 電気街口 徒歩4分
つくばエクスプレス A1出口 徒歩5分
東京メトロ日比谷線 3番出口 徒歩6分
神田駅
JR線 北口 徒歩6分
東京メトロ銀座線 6番出口 徒歩2分
御茶ノ水駅
JR線 聖橋口 徒歩6分
東京メトロ丸の内線 1番出口 徒歩8分(マーチエキュート神田万世橋 HPより)