お江戸 両国の花火

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この映画は こういうところの江戸の風情がすごく真面目なのです。

きちっと下地に基づいているから映像を観て納得できるし

江戸時代は こうだったんだろうなぁ・・・見せてくれて有難う!という気持ちになります。


さて、江戸の花火。。。


今でこそ 花火は色とりどりで夜空いっぱいに咲き乱れていますが

江戸時代の花火は 白い色だけ

しかも数十発で オワリです


そして、この花火が打上げられると 隅田川は川開き。

両国橋のたもとの広小路や大川端に夜店や屋台が立ち並び、

納涼船が隅田川に浮かびます。

期間は 旧暦の5月28日から 8月の28日まで。

つまり、この花火の日は5月28日。

意外と早い時期ですよね。 でも、ほら、ここから夏に向かうわけですから~

ヒュードロドロと!


そして 当時の深川は 流れ者の多い土地。

新吉も 豊志賀も 流れ者ですから、 ここで出会ったのは当然かもしれません。

花火が打上げられる両国橋までは 距離にして約3キロほどというところでしょうか?

さみしい家に 花火の音が 届きます。

新吉は 帰ってこない。 一緒に行こうと言ったあの花火を見ているに違いない。

もしかしてその隣には女がいるのではないだろうか?

女心は千々に乱れます。。。

ここ! ここから! 怪談は!

で、怪談は 怖いより 「あやしい」 (怪しい そして 妖しい) です。

そんな風情を出せる映画、今はあまりありません。


それでですね、今からご覧になる方に お願いです。

このシーン 見物している人の 「玉屋ぁ!」 という掛け声があるかどうか、教えて下さい。

記憶では なかったように思うのですが・・・ (ヒツジ)