「ほぼゾディアック」のスター

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IQって詳しくないのですが、平均値が100。

85-115 の間に 約68%の人が収まり、

70-130 の間に 約95%の人が収まるんだそうです。

IQ約135のスターは、切れ者なんですね!


原作「ゾディアック」を読むとこの ボブ・ホール・スター が十中八九 真犯人です。

自宅からも犯人と思われる証拠が発見され、逮捕直前だった92年に心臓発作で死亡。 

映画と同じように事件の25年後にダーリーンの彼氏に「この男だ」と証言されますが

映画に出てくる犯人と思われる男は 原作の怪しい男たちのいくつかのミックスのようです。



さて、当時の状況と言えば

所轄ごとの連携が取れてない、情報の共有もない。

  ① ダーリーン(最初のカップル)事件の バレーホ市警
 
  ② 湖のカップル事件の ナパ市警

  ③ タクシー運転手事件の サンフランシスコ署

  この管轄同士の情報の共有がないんです。

それで、この事件に興味を持った新聞社の風刺漫画家がその間をクルクルする

ってことだったんですね。

それぞれの市警も情報スパイとして彼を利用していたんだ・・・

FBIは? と思いますよね~

ここがスターの切れ者たる所以! 州をまたげばFBIの出番、でも州内ならそうではない!

連携のないそれぞれの市警が成果をはりあうことが 結果的に犯人逮捕を妨げていた。

ほぅ。。。


加えて、通販で手軽に買える銃での犯行だったために 前科のない凶器を使い捨て出来る!

これだったら、証拠の弾丸が見つかっても なんの手がかりにもなりません。


当時はあまりなじみのなかった 「多重人格」 という要素もすごいです。

強気になったり、助けてといったり、自分のしたことを覚えてなかったり、キチンと見えたりだらしなかったり・・・


これだけ材料が揃ったら ちょっと違う映画にする可能性もあったんだろうけど、

この映画の主題は 「ゾディアック事件で運命を狂わされた男たち」

極論を言えば、犯人は添え物なのです。

「犯人は誰なの~?」と期待しながら観ると はっきり言って肩透かしにあっちゃいます (ヒツジ)