「ブラッド・ダイヤモンド」

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この泥沼シーソーの中に乗ってしまうと 善悪や理想がどうこう言っていられません。

こんなところに いたら 正しいことは たったひとつ。

自分の身を守る こと。

ディカプリオがこのあたりをすごくよく表現しています。

「殺らなければ 殺られる。」 原始的な生存欲求。。。


なんとなく 政府軍・反政府軍・国民が分かれているように見えるかもしれませんが、

実のところ 内部はワヤワヤといリ乱れての 殺し合いです。

寝返る軍人・どこにでもつく傭兵・反政府軍に教育される少年兵

まるで 「はないちもんめ」 です。


なんで こんなことになってるのかは この国 シエラレオネの歴史 にも関係がありそうです。

この国って 16世紀半ばにイギリス人が最初の奴隷を獲得した まさに奴隷発祥の地 なんです。

その後、 奴隷商人によって住民が容赦なく連れ去られ、 

18世紀終わりには奴隷廃止運動によって奴隷の入植地になり またトラブル続出。

1931年にダイヤモンドが発見される前までにも この国は内紛内乱の嵐でした。

だから もちろんこの映画の舞台 21世紀間際の時には すでに長い内紛の歴史もあったわけです。


この泥沼シーソーが生まれるには それなりの背景もあるんですね。

うーん、映画だからね~ 視点をはっきりさせるためには

ちょっとした脚色もあるわけですが… (ヒツジ)



ディカプリオ、良かったです。

ギルバート・グレイプ」以来(?)の好演でした。 

アカデミー賞あげても良かったのではないかとコジカ的には思いました。

今回はチャンスだったのに残念でした。(コジカ)