春風駘蕩 ２０２２壬寅 「今度はキミたちが鬼だからね」 でんぐり返ってコトラはピューッと走り去る。 しばらくしてまたスゴい勢いで戻ってきて、 息を切らしながらこう言ったんだ。 「聞こえた？鬼は追いかけるんだよ」 オニハオイカケル それは久しぶりの…

ヘンテコなことになっちゃったなあ うり坊の背中でボムボムしながら空を見上げた 『野原でシロツメクサを食べてお昼寝するのが好き』 そうだ・・・そう言ったんだっけ そしたら、彼がボクたちをひょいと背中に乗せて 「わかった」って言ったんだ キキーッ! …

戊戌 と書いて 「あれ？なんだっけ？」 と思いました。 「蒼穹の昴」というドラマを前にギャオで見てたんです。 西太后に数え年４歳で擁立された光緒帝が革命を起こそうとして幽閉された 戊戌の政変。 西太后役は 田中裕子さんで誇り高く静かで激しい姿でし…

「ムリっていうかムチャでしょ」 いやいやソレはやってみなくちゃわからない 「ムチャというよりムボウでしょ」 でしょ？ 無謀・・・なんて素敵な響き！ 「だいいち、年を考えたほうがいいぞぉ」 年ならちゃんと考えた。 だって今年は トリ年。 とりあえず …

「だって《そこに山があるからだ》っていうんでしょ？」 「あんたはさ～牧場にいるからヒツジ。 山に登ったら山羊だぞ」 「いいでしょ？ヤギでもヒツジでも」 ヒツジには今さらツノもヒゲも生えない気がしたし、 なぜか山に登ると考えると それだけで幸せな…

その人はいつも慌てなかった。 いいことが起きた時も 悪いことが起きた時も。 ただ、ゆっくりと 「・・・そうやねぇ」 と言った周りで時間がちょっとだけ止まった。 「こんな時は浮足立たないほうがいいと思うね」 手綱を引き締める長老の重みを ボクは背中…

「じゃ なんで？」と聞いた。 「う～ん・・・それは違う」 とヘビが言ったから。 「そんなにおなかが空いてたってんでもないんだけど、 呑みこめる気がしたんだ」 「挑戦する気持ちになったってこと？」 「それもちょっと違う。 ちょっとだけ違う。」 口より…

どうもヒツコジです。 今年もよろしくお願いいたします！ え～っと 映画記事さぼりがちですが コジカアワードは またおいおい・・・？

海の神様だって聞いた黒い龍。 ある月の夜に いつも大事に持っていた珠をコロコロと転がした。 「あれ？ どうしたの？」 足許から拾ってコジカが渡すと また鼻先で押し返す。 「・・・はい」 もう一度返そうと思って 頭の上にかざしたら 月の光が たくさん集…

年賀状 もうお済みですか？ うちは やっとこれから ってとこ。 住所録のチェックも 今ダンナがしてます。 うちの場合、年賀状には干支にちなんだミニストリーリーを書いてるんですが、 辰年のテーマは 「驪竜顎下の珠」 コジカと龍のお話は 来年早々にまた！…

うっかりヘビを踏んじゃって 脱兎のごとく駆け出した。 そのうち風に押されたし、 ずんずんずんずん走ってた。 小高い丘の上で止まって揃って振り返る。 「いい景色だね。なんか気持ちいいかも。 明日も走る？」 「またヘビ 踏む？」 「あのさぁ・・・トラの…

「この中に？どうして？」 「よくわかんないけど、いるの」 コジカが指差した場所は暗くて大きな穴。 「中はとっても危ないらしいんだけど このコケツに行かないと・・・」 『自分』が手に入らないんだって。 「コケツに入らずんばコジを得ず！」 ヒツジには…

虎の子 虎の子 どうしよう・・・ コジカ 「衝立の後ろに隠す！」 ヒツジ 「なんで？」 一休さんが「虎を出してください」って 言ったら 後ろから出してみる！ 虎は出てこないと踏んでいた一休さんが 虎の尾を踏むんだ。 それ おもしろい ね じゃ まずは一休…

年賀状 もう書いちゃいました？ 毎年のことなんだけど うちはそろそろ書かなきゃなぁ って感じ。 ２５日までにお出し下さい って・・・ 明日じゃん！ 大変だ 急がなきゃ (ヒツジ)

お正月 いかがお過ごしですか？ 去年は秋から ドドーンと暗い雰囲気になってしまいましたが、 今年も新年が迎えられたことを 感謝したいとおもいます。 ということで、ひつこじからの年賀状、受け取って下さ～い！ おおくの仲間が「モウ！モウ！」と鳴く中で…

すごいことをいろいろ言ったエライお方が 中国で隠遁生活をしている・・・ そんなウワサを聞いて僕たちは旅に出た。 山の奥の奥 深い深い穴の中に彼はいた。 「教えて下さい。人生の意味とはいったいなんなのでしょうか？」 「え～」 眩しそうに朝日に目を細…