海の神様だって聞いた黒い龍。
ある月の夜に いつも大事に持っていた珠をコロコロと転がした。
「あれ? どうしたの?」
足許から拾ってコジカが渡すと また鼻先で押し返す。
「・・・はい」
もう一度返そうと思って 頭の上にかざしたら
月の光が たくさん集まってきたんだ。
そうか 龍もコレが見たかったんだね。
自分で持ってちゃ見られないもんね
自分で持ってちゃ見れないもんもあるもんね。
月の光が たくさん集まってきたんだ。
そうか 龍もコレが見たかったんだね。
自分で持ってちゃ見られないもんね
自分で持ってちゃ見れないもんもあるもんね。