「どうしても手配が出来ないとおっしゃるなら朝までお預かりします」
え? たったいま死亡宣告を受けたばっかりなのに?
なんとなく、霊安室で一晩はお線香でも焚いてるイメージがあったのですが、
「・・・っていうことは、すぐにってことですか?」
「はい。その間にご遺体を洗わせていただきます。」
時間は朝の4時半前。 こんな時間にいいのかな?と思いながら
スマホで調べて駅前のセレモニーホールに電話をしました。
「亡くなった方の住所と電話番号。病院を教えてください。1時間半後に伺います。」
そういえば、病院っていつも入院しているときは親身になってくれるけど
退院したら「どこの誰?」ってぐらい冷た~い扱いでした。
つまり亡くなった途端に退院 ってことなのかも。
朝6時前、 黒い服の男の人がふたり病院に現れました。
地獄に仏とはこのことで・・・こういうときに落ち着いてるプロが引き継いでくれるって安心。
後で聞いたら、葬儀社は24時間対応。 電話は何時でも大丈夫なんだそうです。
セレモニーホールの事務所の奥には2段ベットもおいてありました。なるほど。