「汚れた心」DIRTY HEARTS

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ほぼ全編日本人俳優と日本語で描かれるこの作品

実はブラジル資本100%のブラジル映画
監督は「善き人」のヴィセンテ・アモリン

東京から公開が始まったのですが、ほんとにミニシアター系のようで
スタートは渋谷のユーロスペース1館のみ!

暑い中、楽しい話でもなく、悲しい気持ちにさせる
映画ですが、もっと多くの劇場で公開したらいいのに・・・・


ブラジル移民の話は聞いてはいましたが、戦後の混乱期のこんな悲劇は
勉強不足でちっとも知りませんでした。

異国に取り残されて、苦労して頑張ってきたのに日本人同士の抗争は悲しいばかりです。


退役軍人を演じた奥田瑛二さん、こういった役にぴったりはまるのは
この方しかいないのではないでしょうか。

「海と毒薬」の静かで強烈な役のイメージから、
いつの間にか随分時間が経ちましたがやはりすごいです。


そして、主演はゴンタさんこと伊原剛志さん。
(こういう作品ではゴンタさんとは言いづらいですね)

真面目な日本人が粛清に加担していき、壊れていく様を抑えた感じで演じています。

時々アップになる彼の表情、目が怖く悲しく

「タカハシさん、そろそろ目を覚ませ」 と言いたくなります。


作品としては
真面目に生きている人が、悲劇を引き起こしてしまうという点で
監督の前作「善き人」とテーマが似ている気がします。

話も淡々と進んでいきますが、抑えた緊張感が続いて眠くなったりしません。

時々、わざとピンボケ?のような変わったフォーカスの当て方の映像が、
ちょっと変わってました。


夏休みにご家族でどうぞ・・・とは言いづらいですが・・・

お時間があれば是非 (コジカ)