五十六さんって名前、お父さんが56歳の時の子どもだからなんだって・・・・
それはさておき、この作品、よく出来た戦争突入解説映画でした。
なぜ日本が戦争を始めたのか、ということがとてもわかりやすく
描かれています。(それが本当かどうかはコジカにはわかりませんが)
小料理屋の人たちの会話で当時の国民感情を集約してみせたり、
陸海軍の対立や報道の功罪など上手くまとめていると思います。
戦闘シーンがメインではないとはいえ、
CGではありますが頑張っていたと思います。
空母から離艦する際、飛行機が一瞬甲板より下に沈むとか、
長官機がライトニングに襲われたとき、護衛のゼロ戦が増漕を落下させて
立ち向かったり、大和の艤装もちゃんと山本長官の時代に合わせた初期型だったり
表現にこだわりが感じられました。
いかにもCGみたいな部分もあり、質感が「軽い」、「薄っぺらい」気もしましたが、
なかなかでした。
また、ミッドウェー海戦や長官機撃墜の様子・雰囲気もよく伝わってきました。
山本長官の映画なので、長官よりの解釈・評価となっていますが、
実際、立派な方だったんですね。
しかし、人の上に立つのは大変なんですね。ましてや聯合艦隊司令長官ですから!
ミッドウェイの敗戦のあとの南雲司令官との「お茶漬け」シーンも大変だなぁ
と思わせる良いシーンでした。
役者さんに関して一番おいしかったのは、飛龍の山口多聞役の阿部ちゃん
ではないでしょうか?ちょっとかっこ良すぎでしょ。
で、役所さん、さすがにお年を召された感じですが、よいですね。
全体として年初から、良い作品を観たなぁという感想です。
長官撃墜さる・・・で終わりにしても良かったのでは?
とも思いましたけど。
一か所、意味がよく分からなくて釈然としないのが、
「鯛を食べない」食卓のシーン
あれは何を言いたかったのでしょうか?コジカには意味不明でした。(コジカ)