松本清張 原作映画です。
1970年、時代は高度経済成長期の真っ只中。
ちょうど 大阪万博が開催された年でもあります。
主人公の浜島さんが働いているのは 日本旅行の窓口で
勤務地は新宿西口の京王デパートの1階。
ロータリー広場の前 今はチケット屋さんになっているコーナー。
奥さんは なんとなく中ピ連っぽい感じ?
造花の先生で 活動家で 「牛乳の値上げ反対」運動に一生懸命。
明るくて社交的なんだけど、自宅にいつも生徒さんたちが集っていて
旦那さんは居場所もないんですよね。
そこへもって バスの中で出会ってしまうのが幼馴染の よよ とした美女。
この逢瀬に なんともいえない後ろめたさがあるのは・・・
いったいなんなんでしょう???
いやぁ 久しぶりに ドキドキしました。
なんだかすんごく悪~いことしてる気になっちゃってぇ。
こういう空気感が リメイクではどうしても出ない!
プライバシーのない見通しのよすぎる狭い家、
家庭と社会にがんじがらめになっている閉塞感。。。
社会全体のモラルに関する空気も映像にもうつってます。
やっぱりその時代のものは その時代に撮るのが いちばん!
ということで
松竹の本丸 東銀座の東劇にて
DVDも発売されるようですので 機会があればこの空気を是非~ (ヒツジ)