「お大尽」 最近 あまり聞かなくなったし、めっきり いなくなりました。
編み笠をかぶっているのは 仁左衛門さん演じる伊左衛門はん。
大棚のぼんですが、今は勘当の身で紙衣(かみこ)とよばれる紙の着物を着ています。
彼が さりげなく言うんです。 花魁に昔を振り返って
「月見の時は」 って。
最近 教えてもらって知ったのですが、 江戸時代の遊郭の月見は
「紋日(もんぴ)物日(ものび)」 のうちのひとつ。
この日に当たると 金額も倍だし、 働いている全員(!)にご祝儀ははずまなきゃいけないし、
しかも 二度の月見 で 十五夜 と 十三夜 の両方来ないとダメなんだって!
この台詞 ひとつで 彼が大大尽なんだって わかるわけですね。
はぁ・・・ いったい いくらかかることやら・・・? (ヒツジ)