「主人公は僕だった」

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メルヘン とか ファンタジー とかって

現実とは違うところにあるのが基本ですよね。

そのためには たいていドアを開けるか 

あるいは目が覚めたらそこにいるかしているんです。

だって異空間なんだもん。


それが・・・ この映画では 本人だけに聞こえる天の声が響いてくる。

声だから当然 ドアがありません。 現実にスルリと入り込んでくる。

しかも 声が聞こえない隣の人とは見えない壁がある。

そしてそして なんとスクリーンの隣の人とは壁があるのに 観客とは壁がない!

いやぁ、 巧みです。 参りました! なんで今まで誰も気がつかなかったんだろ?


それに加えて 「日常を見直させるキッカケ」 これが またオトナ仕様。

ごく若い人がターゲットなら 「彼女が不治の病でどうたらこうたらで そのときはよろしく」筋ですよね。

せかちゅう以来 最近の流行です。 もう 予告を見ただけで おなかいっぱいです。

いい加減にしろよぉ と言いたくなります。

でも「主人公は僕」は これもまた 「この手があったか!」 の さじ加減で品がいいのです。


オトナをうならせるためには ここまでしてもらわないと!

で、さぞかし 考えた人もオトナなんだろなぁ。。。と思いきや 

脚本のザック・ヘルムは新人で 2001年執筆当時26才。

彼の監督デビュー作品 「Mr. MAGORIUM'S WONDER EMPORIUM」(07) は


是非是非 観てみたいんですけど、日本公開ってあるのかな・・・ ? (ヒツジ)



あまり細かいことを気にせず、観る事をオススメします。

気にし出すと、いろいろ?????な点に遭遇します。

でもでも、けっこう良いお話でした。 (コジカ)