みかけない顔だった。
咲きかけた花も 実った野菜も蹴散らして
一切合財の風呂敷をその角に引っかけて
ソイツはふりむきざまつぶやいた。
「ダルマさんが 転んだ」
間もなく魔除けの立て札があちこちに立ったけど
どうやら 牛鬼はまだ周回しているらしい。
年明けに塔に登って
去年と違う朝日を眺める。
「せっかくだから今しかできないことをしようよ」
「そしてまた来年“今年にしか出来ないこと”をしよう!」
どこか遠くで
鬼の笑い声がした。
みかけない顔だった。
咲きかけた花も 実った野菜も蹴散らして
一切合財の風呂敷をその角に引っかけて
ソイツはふりむきざまつぶやいた。
「ダルマさんが 転んだ」
間もなく魔除けの立て札があちこちに立ったけど
どうやら 牛鬼はまだ周回しているらしい。
年明けに塔に登って
去年と違う朝日を眺める。
「せっかくだから今しかできないことをしようよ」
「そしてまた来年“今年にしか出来ないこと”をしよう!」
どこか遠くで
鬼の笑い声がした。