ひつじ日記 大分の旅 その3 「夜神楽」

2020.02.17(月)

 

大分の旅 その3 「夜神楽」

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大分の旅初日、宮崎県の高千穂に来ています。

「ソレスト高千穂ホテル」さんにチェックインして夕飯をいただき、いよいよ目的の高千穂神社さんの「夜神楽」へ

 

でも、もう19時50分!

「夜神楽」は20時から!

急がないと!

 

ホテルで傘と座布団を2枚借りて出かけます。

「ソレスト高千穂ホテル」さんの良いところは、高千穂神社まで徒歩5分位ということ。

 

ちょっと遅れましたが、到着です。(神楽の拝観料は@700円)

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よかった。間に合いました。

海外からのお客様もいらっしゃいます。

 

高千穂の夜神楽(岩戸神楽)は国指定重要無形民俗文化財

全33番の内、ここでは毎晩4番の舞を公開しています。

 

(1)手力雄(てぢからお)の舞

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天照大神が天の岩戸にお隠れになったので、力の強い手力雄命が天の岩戸を探し出すため静かに音を聞いたり、考えたりする様子を表現してあります。

 

(2)鈿女(うずめ)の舞

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天の岩戸の所在がはっきりしたので、岩戸の前で面白くおかしく舞い、天照大神を岩屋より誘い出そうとする舞であります。

 

(3)戸取(ととり)の舞

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天の岩屋も岩戸の戸も所在がはっきりしたので、手力雄命が岩戸を取り除いて天照大神を迎え出す舞で勇壮で力強く舞う舞であります。

 

(4)御神躰(ごしんたい)の舞

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一名国生みの舞と申しますが、イザナギイザナミの二神が酒を作ってお互
いに仲良く飲んで抱擁し合い、極めて夫婦円満を象徴している舞であります。

 ※説明文は、パンフレットを参照させていただきました。

 

約1時間の夜神楽、ひつじさんは大満足のようです。

 

ホテルに戻ります。

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雪は降り続いています。

 

石段も暗いです。(カメラは明るく映しますが)

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他の参拝者の方々は、各ホテルからの送迎で帰ったようです。

 

雪の中を歩きます。

 

ホテルに到着

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車にも積もって来ました。

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着きたてなので、真ん中のうちの相棒にはまだそんなに積もっていません。

朝、雪かきするのかなぁ・・・

 

ホテルの中は暖かい!

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今日はこれで終了です。

なんだかんだで盛沢山な一日でした。(コジカ)


どうも、ヒツジです。

高天ヶ原がどこにあるかっていうと、

私はやっぱりもともとは高千穂だと思います。

高千穂は山をいくつも越えないと行き着けないけど、その分、この世ならぬ空気と神話の原風景が広がってました。


その里で神話を唄い踊り継いできたのが「夜神楽」

稲の収穫の後に33番を夜通し演じるというハードなものでヒロインはなんてったって天照大神

でもアマテラスオオミカミ自身は舞台の中心にある鏡だけで一度も登場はない。

これ、しゃれた演出ですよね。


どんなお話かっていいますと~

もともとはイザナギイザナミという夫婦の神様が

「美しき国、生まれいでよっ」

と天の逆鉾をグルグルして…

あ、スミマセン。

このシーンはコジカクンに呆れられるほど車の中でやりましたが、

4番めの演目で犬もくわない夫婦喧嘩をしてたお二人ですね

おふたり、仲がいいんだけど、妻のイザナミさんが出産で先に亡くなっちゃって黄泉の国へ旅立ちます。

後を追って黄泉の国へ行った夫イザナギですが妻はもうこの世の者でない。

(正直、ホラーなお姿だとか)

命からがら戻って池で身体をすすいでイザナギの両目から生まれたのがアマテラスとスサノオなんです。

この弟のスサノオが乱暴者でして、あまりに乱暴がすぎるので姉さんは怒って岩戸に閉じこもっちゃう!

アマテラスっていうくらいだから、引きこもられると辺りは真っ暗で困った神々は策を練ります。

そしてアメノウズメノミコトが岩戸の上で「ちょっとだけよ♪」とタラランラリラ~ンとストリップするてってーと

おっちゃん神様は大喜びで手を叩いて大騒ぎ!

「なにごとぞ」と岩戸をちょっとあけて様子をみたアマテラスを力持ちのタジカラオが岩を持ち上げてお外に連れ出す

てのが、この夜の神楽のお話であります。


古事記にある神話自体が「神様バカにしてんのかっ」でして、

日本の神様はココロが広い❗

夜神楽も、里の空気でとても興味深いものでした。

ただね、後継者不足で若い方でも70代なんだそうです。

雪の山道で行くのは大変だったけど、ホントに行って良かったです (ヒツジ)