「ハンニバル・ライジング」

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共食い ってイヤですよね…

ヒツジは 店先の水槽の中で 共食いしてる伊勢海老をみたって

「こいつら 最低!」 って 思っちゃう!

フツウ 人間にはそこんところに強烈なガードがかかってるはずなんです。

それなのに あんなに頭がよくて 上品な彼が なんで? なぜなの?


この映画に出て来る 青年時代の彼は いわばサナギです。

幼児期に体験したトラウマを消化し乗り越えようとして苦しんでる。

本能は それを封印しようとするのに

意思と知恵が あくまでも消化しようとする。

彼の幼児期は 並の体験ではありません。

消化しようとしたって消化できるレベルのものじゃないんです。

大抵の人はそこで 自分の中で妥協案を探っていく。

「戦争だったんだからしかたがない」 「みんながそういう時代だったんだからしかたがない」 ・・・ 

でも 彼の正義と 知性が それを自分に許せない。 なんたって若いんだもん!


周りのオトナがまた 叔母さんも どっかのおじさんも 

そんな彼を救うどころか ご親切に優し~く背中を押してくれてるんですよね。

人が人に影響を与えるって 悪意がなくても こんなこともあるんです。


かくして ハンニバル少年のサナギ ピッと亀裂が入りました。

真正 ハンニバル・レクター 誕生の瞬間!

お見逃し無く!!



監督は「真珠の首飾りの少女」(観てないけど。絵しかしらないけど) の新鋭 ピーター・ウェーバー

ショック度合いは 「セブン」 くらいかなぁ。

上品度は 「エクソシスト3」 って感じ。

テレビで 「ハンニバル」 が観られた人なら 大丈夫観られます認定! (ヒツジ)



ハンニバル」あまり好きじゃありません。

で、今回はあまり期待しないで観にいきました。

これが結構面白かったです。予想していたほど グロくなくて意外と上品でした。

ハンニバル・・・シリーズという冠がなくても、映画として面白かったです。

その分、可哀想な子供が、なぜなぜ「狂気のおじさん」に変身していくのか

というとこがコジカ的にはちょっと弱い気がしましたけど・・・・・


日本人のおばさんが「コン・リー」というのは、チョット残念でした。

決して悪くはなかったのですが、日本人のコジカ(変な表現だなぁ)としては

できれば日本人の女優さんが出て欲しかったです。

誰がいいかなぁー・・・・・(コジカ)